フリーエネルギーに興味ある人は、
・怪しい噂 / 都市伝説 / オカルト話 が好きな人
・(エネルギー等 おそらく現在するであろう) 支配社会に違和感を感じる人
どちらかであろう…。
フリーエネルギーは、オカルト好きの好奇心を満たす都市伝説だが、
ここで述べるのは、貨幣による支配にまつわる歴史的な話である。
我々の社会において、もっとも強烈な支配として作用しているのは
「エネルギー支配」ではなく「貨幣支配」である…。
そして、「貨幣支配」とは、権力 / 法律 / 税制度 を前提とした、
暴力以外 何ものでもない…。
この「貨幣支配」の話をするうえで、避けて通れないのが、
お金を創造できる金貸しできる、銀行の歴史である…。
「一般人の大人」が札束の上で踊ってしまう、
こんな現代社会になぜなってしまったのか。
今回は、その歴史を振り返りたい。
Contents
紙幣ができる前の商取引の在り方
紙幣ができる前のヨーロッパは、硬貨や延べ棒で、物を売買をしていた。
王様が発行する金銀銅の貨幣や延べ棒が、流通に使われていたのである。
その中で金貨 / 延べ棒は、商人やお金持ちが持つものであり、
最も価値が高く、庶民の間ではあまり使われてこなかった。
その理由は、金貨 / 金の延べ棒 が不便だったからである。
金は柔らかいゆえに、すり減って価値が下がる時もある。
そして、盗まれたりする危険性もある。
金の硬貨 / 延べ棒 の持ち運びしにくさ。
これが当時、悩みの種だったのである。
そこで、お金を持っていた人々は、ユダヤ人の金庫番に
自分のカネを預け始めたのである。
金を預かった金庫番は、証書を持ち主に渡した。
例えば、金1ポンドを預けた人に
「金1ポンド分」と書いた証書を渡したのである。
この預かり証が紙幣の始まりである。
この預り証は、非常に便利なものだった。なにせ、
・持ち運びに便利
・金庫番に持っていけば、好きな時に金に戻す(交換)できる
・盗まれたり襲われたりする心配が比較的少ない
そして、人々は自分の金が欲しい時には、預かり証を持っていけば、
自分の金を金庫番から受け取れるようになってた。
扱いが簡便な紙幣(預り証)は、商人やお金持ちの取引に、
不可欠なものになったのである。
しかしこれが、一般庶民に不幸にもたらす始まりだったのである。
銀行の誕生
金の預り証が商人の間で多様されるようになり、
お金持ちの金が、多量に金庫に眠る時期が続いた。
ある時、金庫番は悪巧みを思いついてしまう。
「紙幣(預り証)を持っている人全員が、換金しには来ない…」
「多少ばらつきあろうと、金庫には常にある程度の金が眠っている。」
「待てよ、もし紙幣(預り証)のやり取りや支払いに困っている人に対して、
一時的に紙幣(預り証)を与えて(貸して)、
利子つけて返してもらう契約ができないか?」
「実態がない紙幣(預り証)をバラまいても、
一気に換金しにはこないだろう…。」
「すると、利子が手元に入り込む仕組みができる…」
「金庫に眠るカネ、紙幣(預り証)、利子、、
この3点セットを回すだけで、…ボロ儲けの仕組みが完成する!!」
金庫番の悪巧みは天才的だった。
金庫番は、紙幣(預り証)のやり取り(支払い)に困った人、
タイムリーに約束を守れなくなった人、自立してない人などに、
どんどん、紙幣(預り証)を貸した。
「利子」が金庫番にどんどんなだれ込む状況ができた。
こうして、単なる金庫番は「銀行家」になってしまったのである…。
多くの人が現代において苦しむ「利子」。
「利子」は、こうやって誕生したのである。
現代において当然の存在「利子」の始まりは
実態のない、架空の約束事だったのである。
架空の約束事を、皆が信じているゆえ、
現代においては、法的な拘束力などが
発生してしまったのである。
そこに、絶対的真実はなく、
ただ皆が信じているゆえに、
これが常識だと思い込んでいるのである。
本来、利子には実態もない。
それゆえ、利子から生まれた紙切れである紙幣にも実態はない。
もともと、貨幣に絶対的価値などなかったのである。
それが、皆で価値を盲信したがゆえ、
貨幣は価値を持ってしまったのである。
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・金貸しと銀行家と通貨発行権の歴史 〜留まる事を知らぬ欲望〜